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プロフィール
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Ikuko Anazawa
穴澤 郁子
岩手県盛岡市でAnanke(アナンケ)というスナックのママをしている穴澤 郁子と申します。
約2年ほど前に、私の母が認知症になり、現在は認知症の母の介護をしながら生活をしています。
私の母は結婚後専業主婦をしていましたが、50代ぐらいから、週2回程度、目の見えない方の介護や買い物補助などのヘルパーの仕事をし始めました。
母はその仕事を結構長く続けていて、70代後半ぐらいで辞めたのですが、その辺りぐらいからが認知症の始まりだったかなと思います。
母は元々そこまで社交的な性格ではなく、一人っ子の私にべったりというタイプだったので、今から思えば、仕事を辞めた後に、趣味だったり人と交流するような機会を作ってあげられていたら、また違ったのかなと考えることがあります。
母の認知症に気づいたきっかけ
母が認知症であると気づいたきっかけは、叔母のお通夜の際です。
母が隣の親戚に同じ話しを何度も何度もしていまして、私が口を挟み「お母さん、おじちゃん、その話わかったって言っているよ」と伝えたのですが、母が「ああ、そう?」と返事をした後に、また同じ話をし始めたんですね。
その後、葬祭場から自宅までの車内で、翌日の火葬についての話をしたんですが、そこでも同じ話を10分程度、延々と繰り返えされて、自宅についてからこれは認知症になっているなと感じました。
ただ、気づいたのは良いのですが、まだどこかで現実逃避というか、私自身がその事を受け容れられなくて、「じゃあどうしたら良いんだろう?」と具体的に考える事無く、そのままその日が終わりました。
その後、私は半年間ぐらい何も行動を起こしませんでした。
なぜなら、怖かった、不安だったからです。
その間、母の症状は進んでいってしまい、コミュニケーションもうまく取れなくなり、ケンカをする事も増えていきました。
しばらくして、このままじゃいけないという事で、同じ境遇の知人に相談した所、包括支援センターに連絡する事を進められて、母と一緒にセンターに行き、何とか諸々の手続きをして、医師の診断を受けて、要介護1の認定を受け、無事に介護保険証をもらう事ができました。
最初はデイサービスに通うことを拒んでいた母ですが、いざ通ってみると徐々に慣れていってくれて、今ではデイサービスを利用しながら、中途失聴者の父親と2人で母親の介護をしています。
活動やYoutubeを始めたきっかけ
私が現在の活動や、Youtubeでの情報発信を行うようになったのは、ご縁があってインナーチャイルドケアの講座をされている森ようこさんのYoutubeチャンネルに「親の介護とインナーチャイルドケア」というテーマで、対談形式で出演させて頂いた事がきっかけです。
その動画では、認知症の母との関わり方などについてお話したんですが、その時に、「今後、介護している同じ境遇の人達が話をしたり、継続的に情報交換を出来る場所、拠り所のような場所が必要だよね」って話になって、森ようこさんから「郁子さん、そういう情報発信をしてみたら?」と背中を押して頂きました。
それが私が認知症の家族介護者さんに寄り添う活動やYoutubeでの情報発信を始めたきっかけになっています。
まだまだ微力ですが、認知症の家族介護者さんの心の拠り所になれるように努力を続けていきますので、よろしくお願い致します。